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製作者の体験談

一言だけ言わせてください

私がずっと若い頃、ニューヨークの日本食レストランでウエイターとしてアルバイトをしていたころのことです。そこに頑固一徹のすし職人がいらっしゃいました。 腕は誰もが認める素晴らしいすし職人で、マネージャーさえその方には頭があがらないほどの技術と経験を持っていらした方です。

あるときその方の前のカウンター席に外国人観光客が座られて、その方の寿司を食い散らかしていました。ネタをご飯からはがしたり、寿司をしょうゆ漬けにしたり、 ひどいものです。そのすし職人はしばらく黙ってみていましたが、結局堪忍袋の緒が切れたのでしょう、彼らから注文をとるのをやめ、他の店へ行くように言いました。 その観光客たちはあっけにとられたようで、何か言っていましたが、おとなしくレストランを出て行きました。マネージャーはハラハラしていたようですが、 そこに居合わせた客や従業員はその職人に拍手を送ったのを覚えています。

あとで、そのすし職人の方と話す機会がありました。彼によると、ちょっと照れていましたが、彼の握る寿司は一つ一つが彼自身の命のようなつもりで握っているとのことでした。 一つ一つが真剣勝負なのだそうです。すごいな、と思いました。あの観光客をゆるせなかったのもうなずけます。

寿司をにぎってお客さんに出すこと、そして英語を人に教えること、職業は全く違いますが、私もニューヨークで出会ったこのすし職人のようにありたい、 といつも心がけております。そして私にも、こういう人にこそ教えたい、こういう人にはご遠慮願いたいというポリシーがあります。

この教材を買われても、ほとんど続けることなく投げ出したり、あるいは最初から難しいとあきらめたりされると、 結局この教材は役に立たないというレッテルを貼られてしまいます。
マイペースでかまいません。所詮、人は出来る範囲以上のことをやっても続きません。もしこの教材を購入されたら、無理のない計画を立て、 でもその代わりしっかりやりましょう。確かにかなりのボリュームがありますが、だからこそやる意味があるのです。

こちらをクリックすると、私の学校にカンパニータンクというビジネス誌が取材のために訪れた時の、 辺見マリさんとのインタビューの記事が読めます。私の考えをご理解いただく参考になるかもしれません。

努力ということから逃げないように

およそこれまでの人生で、“何かにがんばった”という経験のない方は、この教材に限らず何をやられても無駄です。外国語の修得は本当に大変なことです。 少し考えたら分かるはずです。あなたの話す日本語を外国人がそう簡単にマスターできると思われるでしょうか。 まわりにもし英語をペラペラにしゃべれるようになった友達や同僚がいたら聞いてみるといいでしょう。並大抵の苦労と努力ではないはずです。

ところが日本ではこの努力から解放させるかのごとき、怠け者にアピールするような教材が出回っています。 “ただ流して聞いているだけで英語がスムーズに口をついて出てくるようになる” あるいは  “あっという間に映画が字幕なしでも分かるようになる” などといった物です。そんなことがあるはずがありません。 努力から逃げる人はすぐにこういった教材に飛びつき、結局無駄なお金を費やしてしまうことになります。

私がこの教材を作ったのは、英語の修得がいかに大変か身をもって知っているからです。 だからこそ無駄なことをして欲しくない。より効率的に着実に、無理なくコツコツとやっていくことを助けるような教材。 そんな思いで作りました。あり得ないマジック的なことは謳っておりません。

ただし、努力といっても無理をしないことです。 最初から毎日2時間、3時間などという無理な計画を自分に課してしまうと、多くの場合挫折してしまいます。 自分の仕事や学業と両立できるような無理のない計画で進めてください。

自分には出来ないとすぐにあきらめないことです

英語の修得に特別な才能は必要ありません。あなたが日本語を修得したとすれば、あなたにはあらゆる言語を習得する力が備わっているということです。 たまたまあなたは日本に生まれたためにその言語が日本語であったと言うだけのことです。

私はYes, No, すら満足にいえませんでした。それが今では英会話学校講師や帰国子女にさえ英語を教えております。 それは、私がいつも自分に次の様に言い聞かせてきたからです。“たかが一つの言語じゃん。日本語の方がよっぽど難しいはず。 アメリカ人はみんな英語を話すし(これは必ずしも事実ではありませんが)世の中には3つ4つ、あるいはそれ以上の言語を話す人がいる。 あんなバカみたいな顔してる人だって英語話しているじゃない。俺に出来ないはずがない。”

あなたにも出来ます。出来ない理由はどこにもありません。 この教材のレコーディングは早めのナチュラルスピードで最初は早すぎる、難しい!と思われるかもしれません。 しかし何度も何度も聞いているうちに聞き取れるようになります。そして、何度も聞いているその過程こそがあなたの言語習得トレーニングになっていることを知ることです。

以上、生意気を申し上げたかもしれません。今一度ご自分のこと、そしてこれまでの英語学習の仕方をよく考え、賢い選択をされることを望みます。